誓いのstatice
第四章【過去の悪夢】
私は夢をみた
あれはまだ私が大学を卒業して
大手食品メーカーに就職した頃の話
桜が満開になり社会人としての新生活に
ドキドキしてたあの頃
私は初めて勇樹に出会った
入社して最初の1年間は新人研修期間として
現場を学ぶため
各店舗に数名の新入社員が配属される
新入社員の教育係として
本社から配属された先輩が勇樹だった
年齢も近く勇樹と仲良くなるまでに時間はかからなかった
最初に取り組む私の業務は伝票処理や発注、電話対応
店舗業務の基本中の基本の仕事だ
初めは仕事を覚える事で精一杯だったけど
日が経つにつれ徐々に慣れ
やりがいを感じ始めていった
プライベートでも
水野さんを中心に支店の若手メンバーを集めて
家飲みをする仲にまでなり
職場の人間関係も良好だった