誓いのstatice
第五章【幼なじみ】
「ハァッハァッハァッ」
目覚めが悪い夢をみた
(なんで今更…あの時の悪夢が蘇るの…?)
マスターに車で送ってもらった私は
玄関で寝てしまっていた
”ガチャッ”
玄関のドアが開く
目の前には勇樹が青ざめた顔をして立っていた
「勇樹、どうしたのッ?」
「あッいや…なんでもない
着替えてもう出ないと遅刻する」
バタバタと支度する勇樹
(勇樹が朝帰りなんて珍しい)
その時はそれぐらいにしか思っていなかった
「私もバイトの支度しなきゃ」