誓いのstatice
「あの時、麻耶に電話しても繋がらなくて…不安になったんだ…」
「……ッ…」
(私がマスターと一緒にいた時だ…)
私の顔から一瞬にして血の気が引いた
「最近、麻耶の気持ちが俺から離れてる気がしてたんだ…不安をかき消す様に忘年会でたくさん飲で…」
「………」
(勇樹がそんなふうになったのも私のせいだ…)
「気づいたらホテルのベッドに裸で寝てた」
更に勇樹は話続ける
「しかも…隣りには深瀬もいて…」
私は自分を責める事しかできず俯いた
「………」
「後悔してる…麻耶を裏切ったこと…ホントにごめん」
私は勇樹の謝る姿を見ていられなくなった
(私だって…勇樹を裏切ってるのに…
マスターのこと…ちゃんと話さなきゃ…)
私は意を決して口を開く