誓いのstatice

「あの時、麻耶に電話しても繋がらなくて…不安になったんだ…」


「……ッ…」

(私がマスターと一緒にいた時だ…)



私の顔から一瞬にして血の気が引いた





「最近、麻耶の気持ちが俺から離れてる気がしてたんだ…不安をかき消す様に忘年会でたくさん飲で…」


「………」
(勇樹がそんなふうになったのも私のせいだ…)




「気づいたらホテルのベッドに裸で寝てた」

更に勇樹は話続ける



「しかも…隣りには深瀬もいて…」



私は自分を責める事しかできず俯いた


「………」



「後悔してる…麻耶を裏切ったこと…ホントにごめん」



私は勇樹の謝る姿を見ていられなくなった



(私だって…勇樹を裏切ってるのに…
マスターのこと…ちゃんと話さなきゃ…)




私は意を決して口を開く


< 46 / 79 >

この作品をシェア

pagetop