誓いのstatice
「ただいま」
部屋にはすでに灯りがついてる
「おかえり。初日はどうだった?」
リビングに行くと恋人の勇樹が私の顔を伺う
「うーん。大変だったけど楽しかったよ!!あそこなら私でもやっていけそう!」
足取り軽く冷蔵庫へと向かう私の姿を見た勇樹はポツリと呟いた
「そっか…これで一安心」
「…うん。ありがとう…」
(勇樹は…心配してくれてるんだ…あの”悪夢”から立ち治ろうとしている私を…)
あの”悪夢”をきっかけに私の身体はおろか精神さえもボロボロにむしばまれた忘れる事の出来ない過去
勇樹にこんなにも心配を掛けている自分が情けなくてしょうがない
(勇樹には今でも感謝してるよ…
だって、勇樹がいなかったら…私は前向きに生きる事はできなかったから…)
私はあの"悪夢"を振り払うかの様に首を横に振った
「ごめんね、勇樹…。明日も早いしもぅ寝るね」
私はご飯も食べずに自分の寝室へと向かった