誓いのstatice


家に戻ると
庭の手入れを終えたおじいちゃんと勇樹が縁側に座っていた


「ただいま」


「「おかえり」」



勇樹とおじいちゃんが
笑顔で出迎えてくれた


夕ご飯の準備をしているおばあちゃんを手伝おうと
私もキッチンへと向かった



「手伝ってくれるの?」

「当たり前だよ!」

お皿を用意してる私に
おばあちゃんが
そっと口を開く


「ねぇ麻耶、あの公園には勇樹さんと一緒に行ったの?」

「……行ってないよ…」

「折角だし、明日観光がてら行ってくれば?」


私は頷く事が出来なかった



「……ッ…」



お父さんとお母さんと最後に約束をした"幸せな場所"でもあり
マスターとも約束をした"特別な場所"に
勇樹を連れていく事は私にはできなかった

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