誓いのstatice


「そう言えば、私がお父さん達の一周忌に居なくなるなんて事あったんだね、すっかり忘れてた」



私はその場を誤魔化す為に
さっきの話をした



「あの時はビックリしたんだからね、気付いたら麻耶がいなくなってて親戚の人達で近所を探し回ったんだから」


「嘘?本当に?」


苦笑いする私を横目におばあちゃんは話続ける



「本当よ!夕方になって日も暮れ始めた時に小さな男の子と手を繋ぎながら家に帰って来たんだから」


「えッ!?」


「麻耶ったら一緒に来た男の子が帰ろうとしたら、『嫌だ、帰らないで!』って泣き喚いて、困り果てた私達を目の前に男の子が『僕が大人になったらスターチスのお花を渡しに来るって約束したでしょ。だからそれまで待ってて!』って言いながらほっぺにチュウまでして、みんなビックリしたんだからね」



昔話に花を咲かせていた私達の後ろから
勇樹が顔を覗かせた


「俺も手伝うよ!」



「ありがとう!」
(こうやって勇樹と幸せな家庭を築くんだ…)


その日は
家族みんなで家族団らんとした時間を過ごし
私と勇樹は私の部屋で寝る事にした


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