願い
ホストとして初給料を貰った日、百万を持って、俺はおふくろに全てバイト代として手渡した。
俺は浮かれていた。
順調に行けば借金が全て返済できるかもしれないと浮かれていた俺にとって、おふくろがこの百万を見てどう思うかなんて気にもしていなかった。
金銭感覚が知らない内に麻痺していた。
店で飛び交う万札を見ている内に、一万円の価値がどのくらいのものなのか
まだ一ヶ月しか働いていないのに、完全に感覚がおかしかった。
だから分からなかったんだ。
俺はおふくろが喜ぶとばかりに思っていた。
俺は浮かれていた。
順調に行けば借金が全て返済できるかもしれないと浮かれていた俺にとって、おふくろがこの百万を見てどう思うかなんて気にもしていなかった。
金銭感覚が知らない内に麻痺していた。
店で飛び交う万札を見ている内に、一万円の価値がどのくらいのものなのか
まだ一ヶ月しか働いていないのに、完全に感覚がおかしかった。
だから分からなかったんだ。
俺はおふくろが喜ぶとばかりに思っていた。