こいつ、俺の嫁。ーAnother my wife storyー
「尋人さんまた髪色変えたね!」
「お、澪はいつもすぐ気付くな!追加でブリーチしたんだよ。
ここは髪色厳しくなくて助かる~」
「自分の店なんだから当然じゃん!」
いつも彼の変化を言葉に出すのは澪の役目になってる。
澪よりも私の方が先に気づいてるけど…ってなんで意地張ってるの!?
いつものカウンター席に座れば近付く気配に顔を上げた。
「…どう?似合ってる?」
「…っ…別に前とそんな変わんないし」
「あ、ひどい!お兄さん傷ついちゃった~」
素直に似合ってるって言えればいいけど、素直になったことのない私にはできない。
だからこうして思ってることと反対のことを言ってしまう。