もう離さないでね
「俺は成宮 奏多。ここでぶつかったのもなんか縁かもしれないし。仲良くしてね」

『わ、私は椎名 美桜です。よろしくね』

ふわっと優しく笑う奏多くん。

少し明るめの茶髪に、甘いマスク顔。

__一目惚れだった。

「怪我しなかった?大丈夫?」

優しく聞いてくるあたりカッコイイ。

『大丈夫です!』

「なら良かった。じゃあ俺いくね」

軽く手を振りながら去る彼。
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