へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
「別に。マトイがいらなきゃ、
私一人で食べるから」
「俺様にマズイもん食わせたら
一生呪ってやるけど」
「じゃあ、食べないで。
っていうか、帰って」
蓮見、わかってねぇよな?
そういう強気なとこ。
俺、マジ惚れしてんだからな。
俺を睨みつける蓮見の瞳が
可愛く見えてしょうがねぇ。
俺はフフっと鼻で笑うと、覚悟を決めた。
「帰るわけねえだろ?
まだ、教えてもらってねえし」
「え?」
「教えてくれるんだろ?
俺に。甘え方をさ」
「……」
「な、蓮見先生!」
悪魔っぽく微笑んだ俺を見て
蓮見の頬が、一気に赤く染まった。