へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
作り終えた二人分の
チャーハンを、テーブルに置き。
俺は、ソファーに座り。
すっげー分厚い本を開いて。
これでもかって程小さい魔法文字を
目で追った。
「国王と王子だけが使える、特殊魔法かぁ。
こんなの使って
幸せになれる奴なんているわけ?」
魔法書に話しかけるって
どうかしてるよな。
マジで危険な奴じゃん、俺。
覚えなきゃいけない魔法は
山ほどあんのに。
頭が魔法書の文字を、拒否。
諦めて、本をばたりと閉じ、
瞼も一緒に閉じた。