へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目

「蓮見、座れ」



「いきなり……何?」



「いいから、ソファに座れって」



 俺は蓮見の腕を、無理やり引っ張り

 ソファに座らせた。


 
 そして洗面所に走り
 ドライヤーを手に戻ってきた。



「髪、濡れたままだと風邪ひくだろ?」



「え? ちょ……ちょっと……
 髪くらい、自分で乾かすから」



「一応……俺様なりに……
 甘えてやってんだけど……」



「へ?」



「お前が言ったんだろ? 
 甘えられる男になれって」




 意味わかんねぇ俺の脅しに、
 ぽかんとして頷く蓮見。



「じゃあ……
 ドライヤー……お願いする……」



 素直なとこ……

 可愛いじゃん……

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