へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
蓮見の笑顔に
俺までニヤつきそうになって。
ごまかすように
きつい言葉を吐きだす俺。
「その代わり、明日と明後日の夜は、
蓮見の家には来れねぇからな」
「え? あ……うん」
何、蓮見の奴。
2日間、俺が蓮見の家に来ないのが、
そんなに寂しいわけ?
っつうかさ。
俺のこと、どう思ってんだよ?
好きって感情は、持ってねぇんだろ?
せいぜい、
弟とか箱推しのメンバーの一人とか
そんなもんだろ?
それなのに。
俺の心を惑わすように寂しがるの
やめてくんない?
「じゃあ……大みそかの夜は、
年越しパーティーしてもいい?」
「蓮見が、料理を準備してくれるわけ?」
「一応……頑張る……」
俺のために、頑張ってくれるわけ?
幸せすぎて、罰当たりそうなんだけど。