へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
「しょうがねぇな」と呟き
マジックを蓮見から奪い取る。
まくり上げられた袖から伸びた
透明感のある蓮見の腕。
簡単に折れそうなほど細いのに。
俺たちのチラシが入った重い段ボールとか
よく抱えられるよな。
俺たちのために
毎日酷使されている蓮見の腕に、
触れたくなってきて。
惹きつけられるように
俺は左手で
蓮見の手首のを握りしめた。
感じる体温。
蓮見の熱なのか?
蓮見への想いが抑えられない
俺の熱なのか?
それとも
二人の熱が混ざり合っているのか?
そんなこと、分かんねぇけど。
この温もり。
ずっと感じていたい。