へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
「どうせ昼間も、ウサギに会うんだろ?
日曜に一日オフって、貴重だし」
俺の言葉に
いきなりモジモジを始め。
「今日は僕……
マー君と行きたいところがあるから……」
と、自信なさげな表情。
オイ!
中学生が、初めて女に告るような
テレ顔なんかして。
どうした?
違和感満載なんだけど。
「アミュレットの中で、女がいないの、
俺だけだもんな。
同情でもしてくれてるわけ?」
「違うよ。そんなんじゃなくて……」
「じゃあ、ウサギとデートして来いよ。
俺のことはいいから」
は~と深いため息を吐き出した
俺に向かって、
春がとんでもないことを言いだした。