へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目

「マー君!」



 春輝の声にハッとなり
 俺は最後の立ち位置に着いた。



 そして、ファンに手を振りながら
 瞬間移動で3人と俺の部屋に。



 俺は春輝を睨みつけ

 手を引っ張って
 部屋の外に連れ出した。




「春、どういうことだよ!」



「え? 何のこと?」



 とぼけるんじゃねぇよ。


 この世界に
 蓮見を連れてこられるのなんて、
 オマエしかいねぇだろ!



「なんで蓮見が、
 魔法界にいるのかって聞いてんだよ!」



 俺の怒鳴り声に、
 ビビる気配すらない春輝。



「だってマー君。
 超満員のライブをはすみんに見せたいって
 言ってたから、招待しちゃった」

 と、甘え混じりの笑顔。



「目が覚めたら、魔法界にいましたって
 感じにしといたから。
 はすみんは、夢だって思っているかもね」



 魔法界に招待しちゃった。って、
 なんだよそれ!

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