へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目

「春、なんでこんなことしたんだよ!」



 これじゃ、俺が魔法界の王子だって
 バラしたようなもんだろ!!



「僕ね、
 マー君に責任をとって欲しかったから」



 は?



「わかってる?
 はすみんを傷つけたの、
 間違いなくマー君だからね」



 何のことを言ってるんだよ!



「はすみんと結ばれないってわかっていて。
 なんで、はすみんのお部屋に、
 居候なんかしたの?」



 それは……

 少しの時間でもいいから……

 蓮見と一緒にいたくて……



「俺に惚れるなって言っておきながら。
 はすみんがマー君を好きになるように
 仕向けて」



「俺、仕向けてなんてねぇし」



「はすみんがマー君のことを好きになって。
 傷ついてるって、わからないの?」



「どうせ、時間が経てば
 そんな痛み消えるだろ?
 俺以上に好きな奴、見つけてさ」



 じゃあ俺に、どうしろって言うんだよ。



 俺だって、マジで辛いんだって。



 大好きでたまらない蓮見とは、
 絶対に結ばれない現実に。


 俺自身が狂いそうなほど、辛いんだって。

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