へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
「今からマー君は、責任をとってきて」
「は~?」
「はすみんを惚れさせた責任を、
きちんととってきてって言ってるの。
僕は」
「意味……わかんねぇし……」
「はすみんは、マー君の初恋の相手でしょ?
7年間も思い続けたくらい
大切な人でしょ?」
そうだけど……
「この先、ずっとマー君のことを引きずって、
辛い人生を送って欲しいの?」
そんなことは、俺だって思っていない。
「はすみんに、
ずっと笑っていて欲しいんでしょ? 違う?」
そりゃ……そうだけど……
「逃げるんじゃなくて。
はすみんの心の傷、ちゃんと塞いであげてよ。
マー君なりのやり方で」
春輝の言うことは、正論。
でも、どうしていいか。
俺には……わからない……
「これだけ言っても動けないって。
マー君は、へたれ王子だね」
自分でもわかってんだよ。
そんなこと。