へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
「魔法界で『はすみんのファンクラブ』を
 作ってもいいですか?」



「私も入りたい!」

「私も!」と、大合唱に押され。



「いいですけど……」

 と、押され気味に答えた私。



 私を取り囲む女の子たちは
 手を取り合いながら、

「やったね~」と
 その場にジャンプジャンプ。



 蹴る地面なんてないのに、飛び跳ねている。




「はすみんは、王子たちを見に
 魔法界まで来たんですか?」



 一人の子の声に。



「王子って……マトイのこと?」



 確認の意味を込め、聞いてみたけれど。



「もちろんじゃないですか!」

 と、断言された。
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