へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
いきなり、目の前が真っ暗になり。
慌てて私も、目をつぶる。
「いつまで、俺に引っ付いているんだよ」
へ?
「コアラかよ」
冗談めいたマトイの笑い声にハッとして、
目を開く。
さっきまで、雲と友達になれそうなほど
高い空の上にいたのに。
ん?
今度は、海の上??
夕日に照らされて
海面が、オレンジ色に光って、綺麗……
って。
現実逃避なんてしちゃダメ。
マトイが瞬間移動で、
私をお花のボートの上に連れてきたみたいに
なっているけれど。
ちゃんと聞かなくちゃ!
これは、夢なの?
マトイは、人間なの?
魔法界の王子なの? って。