へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目

 両親の夢。

 それは、私を女優にすること。




 だから私も、親の期待に応えたくて、
 必死にお芝居していた。


 今思えば、なんて素直で
 いい子だったんだろう。



「お芝居は楽しかったよ。大好きだった。
 でも……学校の友達には……
 わかってもらえなかった……」



 苦い過去がだけが押し込まれていて、
 絶対に開けたくなかった箱。



 マトイが、穏やかな表情で
 私の話しに頷いてくれるから。

 話してもいいかなって、思ってしまう。



「中学卒業まで……
 学校の友達にいじめられていたんだ……
 私……」
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