へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
今日の仕事を終え
寮の共用リビングのソファに座りながら、
クッションをきつく抱きしめた時。
「マー君、おつかれ」
仕事の疲れを全く感じさせない
キラキラ笑顔の春が、俺の隣に腰かけた。
近い。 腕、当たっているし。
カップルじゃねぇんだから、俺にくっつくなよ。
「マー君、僕のことウザいって思ったでしょ?
顏に出しすぎだからね」
アハハと笑う春に睨み返すも
俺から離れる気はなさそうだ。
どうせ今夜も
遠距離恋愛のウサギの頭を
ナデナデしたいって話を、今から俺にする気だろ?
オマエの話
最後は絶対にラブラブのろけ話にすり替わるから。
聞いていて、俺の生気が吸い取られるんだよ。