へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
「僕ね、ずっとマー君に言いたかったこと。
この際、はっきり言うから」
どうせ俺のこと、嫌いとか言うんだろ?
「マー君。
良い子でいるの、やめたら?」
は?
俺のどこが……いい子なんだよ?
他人のことなんてどうでもいい。
自分の感情で動く。
良い子とは正反対。
傲慢な悪魔王子だろ??
「春、意味わかんねこと言うなよ」
「僕、わかりやすく言ってあげた
つもりだったんだけどな」
俺の理解力が乏しいのか?
「もっと、悪あがきしてよ!
マー君は、破天荒な王子でしょ!」
春は不満があるガキみたいに、
思いっきり唇を突き出すと。
俺の抱えていたクッションを奪い取り、
リビングを出て行った。