へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
 
 俺が心の中のいろんな思いと、葛藤をしていた時。



「え?」



 目をこれでもかと見開いた蓮見が、
 いきなり声を震わせた。



「マトイ君……これって……」



 俺のバックに、
 妖怪でも張り付いているのかよ?

 そう思って、蓮見の視線の先に目を向ける。



 そこには、お守りが揺れていた。



 そりゃ、ビビるよな?


 可愛いと無縁の俺が、ピンクの布にデデーンと
 真っ赤なハートが刺繍されたお守りを、 
 身につけているなんてさ。



 とりあえず、言い訳はさせろ。

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