へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
このままじゃ、ダメだ。
こういう時は、鬼のお面を、顔面に貼り付けて。
ガツンと、言ってやるんだから。
私は目じりを吊り上げ。
なぜか簡単に真似できちゃう、ゾンビ声を出した。
「はぁ? マトイ君、
それ、本気で言ってるの?」
「ん?」
「マトイ君って、ぬるま湯みたいな人間なの?
ちょっと、がっかりなんだけど」
良く言った! 頑張った、私!!
醜くておぞましい顔で。
確実に嫌われる言葉を、ぶつけた!!
けど……
言ってすぐに、
後悔の波がザブーンと押し寄せてきた。