へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
「ここは、マー君のお部屋だよん」
だから、俺は許可なんてしてねぇぞ!
「おい、春!」
俺の怒鳴りなんて無視。
春輝は無敵の笑顔を振りまきながら、
俺の部屋のドアを開けた。
「マトイ君の部屋にある、あれって……」
なんだよ、蓮見。
「ごめん。ごめん。
マー君の怒りが噴火しちゃうから、ここまでね」
春輝がバタリと、俺の部屋のドアを閉めた。
安心したはずなのに。
蓮見の奴、
俺の部屋を見て、何を思ったんだよ!
言えよ!
今夜眠れないくらい、すっげー気になるだろ!