へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
「蓮見さん。
何が気になったか、マトイに教えてやって」
綾星のニヤケ声の後。
「中へどうぞ~」
と、春輝が俺の部屋のドアを開けて。
戸惑いながら、俺の部屋に入った蓮見。
「だから、勝手に入るなって」
蓮見を止めようと、ドアの前に飛び出した俺は。
白馬の王子様とファンに言われている
張本人とは思えないほど、悪そうな表情をした雅に、
背中を突き飛ばされた。
「ごゆっくり~」
3人のニヤケ声が重なり。
俺が怒鳴る前に、
バタリとドアが閉じられた。