へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
「最後にもう一つだけ、お願いしてもいい?」
「……ああ」
「恋のお守りソングを歌うのに
ふさわしい男になって欲しいな」
「え?」
「大好きな子を見つけて、幸せになって欲しいってこと」
なんだよ……それ……
「マトイ君なら、余裕でしょ?」
宝石みたいにキラキラした笑顔が、
俺だけに向けられていて。
その笑顔が、すっげー綺麗で。
1秒でも長く見ていたいと
俺の欲求が膨れ上がっていく中。
いきなり瞳を陰らせた蓮見は、
ドアを開け、楽屋から出て行った。