へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
俺がやってきたのは、城のはるか上空。
雲に手が届きそうなほどの高さ。
「で、俺に言いたいことがある奴は、誰なわけ?」
目には見えないが、この場所に
数えきれねぇ程の人が集まっているのは、
気配で分かる。
俺の言葉を聞いて、
敵意むき出しの国民たちが、
正体を現し始めた。
俺の視界を、埋め尽くすほどの女たち。
魔法界の女全員、
仲良く大集合ってわけじゃ、なさそうだな。
宙を浮きながら、腕組みする俺に
一人の女が、すーっと近づき、
俺ににらみを飛ばしてきた。