へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目

「マー君は本当に、いい子ちゃんなんだから」



「春、それ、嫌みかよ?」



「国のために、自分を犠牲にするなんて。
 いい子ちゃん以外の何者でもないでしょ?」



「だから……」



 いい子なんかじゃ、ねぇんだって。俺。



「僕は絶対にイヤだな。そんな、生け贄みたいな人生」



 別に、魔物に食われるわけじゃねぇし。



「マー君は小1の時、マー君パパがダメって言っても、
 人間界でアイドル目指したいって、
 言いはったでしょ!」



「……ああ」



「こんなワガママ王子、この魔法界に今までいた? 
 いなかったよね?」



 それは……

 歴代王子の中でも、俺しかいないけど……
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