へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
「マトイ、大丈夫だよ。
私、魔法界のことは誰にも言わないよ」
私の心の中にある
大切な宝箱の中に、しまっておくから。
マトイとの数えきれない思い出と、一緒にね。
「別に。 そんなこと言いに、
オマエのとこに来たわけじゃねぇし」
じゃあ。
どうして、私に会いに来てくれたの?
ひょえっ!!
マトイの瞳が、いきなり私の瞳を捉えた。
熱を感じるまっすぐな瞳から、目が離せない。
「オマエのもう一つの夢、叶えに来た」
何?
「俺が、恋のお守りソングを歌うのに
ふさわしい男に、なってやるからな」
「あ……うん」