へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
「春輝は?
ダンス大丈夫そう?」
「なんとか合格レベルくらいには
なってんじゃね?」
「マトイ! ちゃんと見てあげてよ!」
「あのな、春のダンスの世話係、
俺に押し付けんな」
「幼馴染なんだし、一緒に住んでるんだから。
良いでしょ、そのくらい」
「俺には、暇な時間なんてねえんだよ」
「はいはい」と
あきれ顔の蓮見の足が動きした。
もう、俺との会話は終了かよ?
春のことしか、話してねぇじゃん。
蓮見を引き留めたくて。
昨夜から
俺の心に引っ掛かり続けている想いを、
言葉に託す。