へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
 
 抑えられないほど
 膨れ上がった怒り。


 爆発するように、
 俺は蓮見に、思いっきりぶつけた。



「蓮見言ったよな?
 俺たちと、
 超満員の全国ツアー、回りたいって」



「ええ」



「どうすんだよ。その夢は」



「その夢は、ゾルックに叶えてもらうわ」



「は?」



「だってそうでしょ?
 私はもう、アミュレットじゃなくて、
 ゾルックのマネージャーになるんだから」



 なんだよ…… それ……




 いっつも俺たちのことばっかり
 心配して。


 蓮見のプライベートの時間
 削りまくって。


 俺たちの夢をかなえようと
 必死に駆け回って。



 それって、仕事だからだったのかよ!

 上の奴らに、命令されたからなのかよ!



 俺たちのこと……

 好きでいてくれたからじゃ……
 ねえのかよ……


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