へたれアイドル王子 卒業します アミュ恋 4曲目
「約束……できねえのかよ……」
「でき……るよ……」
私の口からこぼれた、
たどたどしい言葉。
それを聞いたマトイの表情が
みるみるうちに
悪魔顔に変わっていく。
「じゃあ。俺がこんなことしても、
問題ねえよな?」
視界がぼやけていって。
焦点の合わせ方すらわからなくて。
本能的に、私は瞳を閉じた。
唇に優しいぬくもりを感じて。
ん??
慌てて、瞳をパチッと開けた。
な……何?
なぜ? なぜ? なんで?
わたし、今。
マトイにキスされているんですけど!!