あの~、恋ってどう始めるんでしたっけ?
5時半のロッカー室に集まったのは、律子、私、中川碧、高崎 梓の4人だった。同期のメンバーだ。
「西都製薬のメンバーは、みんなイケメンだから、期待してね。ただ、弘樹は私の彼だから、手を出さないでよ」
律子が念を押す。
「わ~かってるって。大丈夫!」
ポンポン、梓が律子をなだめる。
「今日のメインは、実紀だね~、いい人、ゲットするんだよ」
まさか、矛先が私に来るなんて。焦りを隠しつつ。
「みんなだって、フリーでしょ。がんばろ!」
なぁんて、言ってみる。
そして、わたしは、そっと、赤ぶちの伊達メガネをかけた。メガネちゃんには、誰も興味を示さないだろう。そう、私は怖いのだ。と言うか、恋の仕方が分からない・・・だって、10年だよ。
そして、みんなで合コンの場所に移動する。市ヶ谷の「セプテンバー」という、カジュアルな飲み屋だ。すでに、男性陣がそろっていた。
「みなさん、ようこそ。座って、座って。とりあえず、飲み物オーダーしようよ」
と言ったのが、男性側幹事の弘樹さん。私は、一度会わせてもらったことがあるから分かる。私には奪われない自信が律子にはあったのかな、なんて思うのは意地悪だろうか。ちなみにそのときも、私は、赤ぶちメガネちゃんだった。私には、少々自意識過剰なところがある。
「西都製薬のメンバーは、みんなイケメンだから、期待してね。ただ、弘樹は私の彼だから、手を出さないでよ」
律子が念を押す。
「わ~かってるって。大丈夫!」
ポンポン、梓が律子をなだめる。
「今日のメインは、実紀だね~、いい人、ゲットするんだよ」
まさか、矛先が私に来るなんて。焦りを隠しつつ。
「みんなだって、フリーでしょ。がんばろ!」
なぁんて、言ってみる。
そして、わたしは、そっと、赤ぶちの伊達メガネをかけた。メガネちゃんには、誰も興味を示さないだろう。そう、私は怖いのだ。と言うか、恋の仕方が分からない・・・だって、10年だよ。
そして、みんなで合コンの場所に移動する。市ヶ谷の「セプテンバー」という、カジュアルな飲み屋だ。すでに、男性陣がそろっていた。
「みなさん、ようこそ。座って、座って。とりあえず、飲み物オーダーしようよ」
と言ったのが、男性側幹事の弘樹さん。私は、一度会わせてもらったことがあるから分かる。私には奪われない自信が律子にはあったのかな、なんて思うのは意地悪だろうか。ちなみにそのときも、私は、赤ぶちメガネちゃんだった。私には、少々自意識過剰なところがある。