あの~、恋ってどう始めるんでしたっけ?
「私は、ウーロン茶で」と言って、他の全員がビールの中、乾杯した。そして、自己紹介。飯塚弘樹さんは、真面目で誠実そうだな~と言う前回の印象が変わらなかった。そして、今野雅紀さん。DIYとドライブが趣味だという彼はやんちゃな感じがした。ちょっと、ズキン、とした。眼差しが和哉に似ている。沢野武さんはサーフィンと海外旅行が好き、ということで、クールな感じはするけどお坊ちゃんなのかな?って思った。有沢直人さんは、なんだか、お笑い芸人みたいな感じ。自己紹介からして、おちゃらけてくれちゃって、「トゥース!」とか言っていた。
女性陣の自己紹介は、律子から。「私は、Sold outで~す、でも、趣味はお料理です」と続いて、碧。「最近、パン作りに目覚めていて・・・あ、ホームベーカリーにお任せ、なんですけどね」とお茶目な一面を見せた。そして、梓。「ヨガに夢中です。結構、身体柔らかいよ。見たかったら、私と付き合ってみて」とかなりのアプローチ。さて、と、私か。「趣味は、読書と・・・シュシュ編みです。シュシュって言うのは、この髪飾りで」と言うと、雅紀さんが食いついて、「スゲ~!!こんなの作るの!!器用なんだね」「・・・簡単ですよ」「いや、僕、物作り好きだけど、これは作れない。すごいよ」「ありがとうございます」私の微笑み、ぎこちなくなかったかな。
そのあと、すんなり会話に溶け込めたかと言うと、否。みんなでわいわい盛り上がる中、私は、ひたすら食べる方に回っていた。しかも、男性陣にサラダや刺身を取り分ける碧や梓とは違い、ひたすら、食べる、食べる、食べる。そんな私を雅紀さんが、ちらっ、ちらっ、と見ているのを感じていた。
「じゃあ、2次会、カラオケ行くよ~」弘樹さんが言った。
「すみません、私、帰ります。親が、うるさいもので」
私が申し訳なさそうに言い出した。
「まだ、10時だよ?」
「門限、11時なんです」
「そっかぁ。じゃあ、また、いつかね」
残念そうなメンバーたち。でも、じきにカラオケの話に移っていく。
「じゃあ、ね」
という言葉に返す言葉をくれる者はいなかった。
とぼ、とぼ、とぼ、と駅に歩き始めて5分。
突然、がしっ、と両肩をつかまれた。
はぁ、はぁ、はぁ、という荒い息とともに雅紀さんが言った言葉は
「間に合わないかと思ったぁ~。連絡先、交換しよ」
「・・・それは、彼女候補として、ですか?」
「え?」
「私に、『恋の始め方』教えてくれますか?」
私の突拍子のない質問に、雅紀はすぐに反応できずにいた・・・。
女性陣の自己紹介は、律子から。「私は、Sold outで~す、でも、趣味はお料理です」と続いて、碧。「最近、パン作りに目覚めていて・・・あ、ホームベーカリーにお任せ、なんですけどね」とお茶目な一面を見せた。そして、梓。「ヨガに夢中です。結構、身体柔らかいよ。見たかったら、私と付き合ってみて」とかなりのアプローチ。さて、と、私か。「趣味は、読書と・・・シュシュ編みです。シュシュって言うのは、この髪飾りで」と言うと、雅紀さんが食いついて、「スゲ~!!こんなの作るの!!器用なんだね」「・・・簡単ですよ」「いや、僕、物作り好きだけど、これは作れない。すごいよ」「ありがとうございます」私の微笑み、ぎこちなくなかったかな。
そのあと、すんなり会話に溶け込めたかと言うと、否。みんなでわいわい盛り上がる中、私は、ひたすら食べる方に回っていた。しかも、男性陣にサラダや刺身を取り分ける碧や梓とは違い、ひたすら、食べる、食べる、食べる。そんな私を雅紀さんが、ちらっ、ちらっ、と見ているのを感じていた。
「じゃあ、2次会、カラオケ行くよ~」弘樹さんが言った。
「すみません、私、帰ります。親が、うるさいもので」
私が申し訳なさそうに言い出した。
「まだ、10時だよ?」
「門限、11時なんです」
「そっかぁ。じゃあ、また、いつかね」
残念そうなメンバーたち。でも、じきにカラオケの話に移っていく。
「じゃあ、ね」
という言葉に返す言葉をくれる者はいなかった。
とぼ、とぼ、とぼ、と駅に歩き始めて5分。
突然、がしっ、と両肩をつかまれた。
はぁ、はぁ、はぁ、という荒い息とともに雅紀さんが言った言葉は
「間に合わないかと思ったぁ~。連絡先、交換しよ」
「・・・それは、彼女候補として、ですか?」
「え?」
「私に、『恋の始め方』教えてくれますか?」
私の突拍子のない質問に、雅紀はすぐに反応できずにいた・・・。