パリで出逢った ソウルメイト

「優一さん？」

「ごめん。聞いてなかった。何？」

「あのタイルモザイクのアクセサリー入れが結果的にカトリーヌおばさんの物になったことが私は嬉しいんです。」

「じゃぁあのアクセサリー入れに引き寄せられたのかなぁ？
ちょっとスピリチュアルすぎだな…」

「そういう巡り合せもあるかもしれませんね。
まぁ今回は、素敵な同志で引き合ったんだと思います。

おばさんのもとへいく運命だったのかなぁ
乙女チック過ぎかな」

「いいやそんな事思わないよ。
じゃあ今度はリサの誕生日に蚤の市でプレゼントを探してみるよ。
リサが引き寄せるものはどんな物か楽しみにしててよ。」

「あのさ〜リサ、突然なんだけど…
クローバー商事でアルバイトしない？
月に2回くらいの市場調査として
日本で大ヒットしそうな雑貨や小物、
スキンケア商品とか日用品を調査するバイト。」

「バイトかあ、こっちに来てから何もして無いし自分のお小遣いは自分で稼ぎたいからやりたいです！」

「良かった。じゃあ連絡先の交換しよう。
細かい規定やら契約書にサインして貰いたいから
来週うちの会社に来てもらう事になると思う。

それとアルバイトの件を栄太おじさんにも了承してもらいたいから電話しても大丈夫かなあ」

「エッ！パパに了承ですか？」

「知り合いとはいえクローバー商事の仕事でもあるからね。」

「実は、パパとママはアンヌおばあちゃんの
お見舞いと私の様子を見に来週パリに来るんです…
私からパパに連絡しますよ。」

「そう。来週パリに来られるなら
俺から直接説明させて欲しいと伝えてもらえるか？
そして、都合の良い日を聞いてもらえると有難いんだが。」

「はいわかりました。
パパの都合やアルバイトの契約サインする日がはっきりしたら連絡しますね。
　あっ。もう着いちゃいましたね。」

「ああ、本当だなぁ…
アンヌおばあちゃんのアパルトマン懐かしいなあ〜
今日はお疲れさん、連絡待ってるから。
じゃあおやすみ〜リサ」

「おやすみなさい。じゃあまた。」

オレはリサが中に入るのを確認してから自分のアパルトマンへ帰宅した。