パリで出逢った ソウルメイト
リサは、アルバイトとはいえ
パリ市内のいろんな雑貨や小物商品を見て回るのを楽しみにしていた。 
  
日本のクローバー商事本社1Fには直営の雑貨屋さんがあるらしい。 

そのお店は、クローバー商事の最新の輸入雑貨がいち早く店頭に並ぶ為、
地方の個人経営者がわざわざ買い付けに来たり大口の契約に繋がったりするので重要なお店だと
優一さんは教えてくれた。

おしゃべりしていたら、空港に着いた。

優一さんと空港内に入り到着ロビーにあるカフェでゆっくりお茶を飲み休憩していると
パパとママが乗った飛行機が到着したという表示が出た。

2人で到着ゲートへ向かい待っていると
何故か周りの人達が私達をジロジロ見てくる。
何だろう…不安になって
優一さん、私の顔に何か付いてます?」

私は口元にケーキかすなど付いてるかもしれないと思い、ハンカチをバックから出そうとしたら

優一さんにその手をそっと掴まれた。

「綺麗で優雅な美人のリサに、みんな見惚れてるんだよ。」

「え〜綺麗で優雅?」

「オレに前リサが話しした"自分自身の自己理解"と
"自分に対する他人の理解" 覚えてる?
君はまさにそれだな。

リサ、君は気づいてないみたいだけど君は外国にいても凄く綺麗な女性だよだからみんなリサに見惚れて立ち止まったりしてるんだ。」

「……信じられないです。」

「やっぱりリサはオレの想像斜め上だなぁ。」

そんな話しをしていたら到着ゲートからパパとママがスーツケースを3個も持ち出てきた。


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