パリで出逢った ソウルメイト
日本はまだ 明るい時間帯。

良介の携帯から圭介の会社へ電話する。

…〜〜
「お電話ありがとうございます。
クローバー商事秘書室でございます。」

「あっ私、パリの良介ですが兄貴います?」

「あー良介さん、社長秘書の松下でございます。
社長は会議がちょうど終わりましたので、お繋ぎいたしますね。お待ちくださいませ。」

「はい良介、どうしたんだ急に。」

「忙しいのにゴメン。優一の事で電話した。
手短にいうとさ、
優一は結婚も視野に入ってる子がいてその子は兄貴も知ってる鈴木栄太の娘のリサちゃんなんだ。」

「鈴木って、鈴木道場のか?栄太君の娘さん?
どうして急に優一からでなく良介から優一の結婚とか相手の名前を聞かなきゃならないんだ?」

「それがさ、まだ優一とリサは付き合ってないんだけど〜
今日休暇で栄太とエマさんがパリへ来たんだけどさ、結婚を前提に告白するつもりだから認めて欲しいって、
栄太とオレに宣言したんだよ。」

「それで…栄太君は認めてくれたのか?」

「条件付きで認めた。
リサは20歳の大学生だから、大学を卒業させる事とか妊娠させるなとか
卒業後は社会人の経験をさせてやって欲しいとか」

「なるほど〜。栄太君の娘さんとは産まれた時の赤ちゃんの頃に会ったっきりだなあ。
お人形さんみないな可愛い赤ちゃんだったな」

「兄貴〜リサは、落ち着いてて優しくて思いやりがある明るく良い子なんだよ〜
今、スピーカー通話だから栄太、エマさん、カトリーヌが一緒に聞いている。
そしてオレ達全員!賛成だからな!」

「わかった。結婚はまだ先になりそうなんだな。
みんなはオレも認めるかどうか聞きたいんだな?

みんなが賛成する娘さんなんだから反対する理由は無いし、栄太君の娘さんなら大賛成だな」
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