パリで出逢った ソウルメイト
私は、今夜美咲が泊まりに来るので、部屋を片付けて準備しているとお義母さんが入って来て 
「リサちゃん、ちょっと話ししても良い?」

「はい。 どうぞ。」

「ゴメンね。 リサちゃんが入社する前に話しておこうと思ってね〜
心配しすぎかもしれないけど…

私と圭介達が佐伯コーポレーションの同期だって知っているでしょう?  
私は圭介と、ひとみは三郎君と、さっちゃんは丈君と付き合い始めて、
男3人は同じプロジェクトが終了したからなのかもしれないけど…
皆んな何となく同じ頃にプロポーズされてね…
私も圭介も親達に挨拶しようかって話しをしてた頃妊娠してるのがわかって先に入籍したの。

社内の女子社員で圭介の事を一方的に好きだった 総務課の女の子がいて今でいうストーカーかな、
その時の上司が三郎君のお兄さんだったから圭介は、相談してたんだけどね、お兄さんも忙しくてその事を後回しにしてたら、
総務課の子が私を階段から突き落としたのよ。

私は、お腹を庇って頭を打っちゃって、1か月意識が戻らなかったらしくて…
お腹の優一に異常がなかったけど私は会社を辞めたのよ。
圭介は責任を感じたのと、その時の会社の対応に対して不信感が出てね脱サラして今の会社を起こしたの。
私が意識ない時の圭介を知ってる三郎君や丈君も会社を辞めて…
私もだけど、ひとみやさっちゃんも安い給料でクローバー商事の事務員で働いてくれたの…

だから、リサちゃんにも入社したら気をつけて欲しいの…。私からも圭介や優一にも伝えるけど、本当に自分勝手で理性の通じない人もいるのよ!」

「は…い。 気をつけます。」
ポロポロ泣いているリサ。

「あぁリサちゃん泣かないで〜本当にいい子だわ。これから仲良くやっていきましょうネ!」

「は…い。 お…かあさ〜ん。」
クローバー商事や岡田家を陰から支えていこう。
リサは、決意した。

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