パリで出逢った ソウルメイト
オレは、アメリカ出張の帰りの便に乗り込む前に
「親父、ちょっといいかぁ?相談があってさ」

「何だ?」

「パリのアンヌおばあちゃんのアパルトマンなんだけど〜
オレらが帰国したらお義父さんは売るみたいなんだ。それならオレ買おうかなぁって思っててさ、親父の意見が聞きたくて…」

「う〜ん、使うのはお前らの休暇と栄太君達がパリに行った時だけだよな。
人が住まない家は傷むの早いぞ。
それにあの辺は税金も高いだろ?」

「うん。だから会社の福利厚生的に使用しようかと思ったんだ。
休暇で使用したい社員に格安で1週間だけ貸せるようにしてオレらが行く時にもお義父さんとお母さんが行く時も使えるし。金は、オレが出す」

「栄太君達が何て言うかなあ
優一が買うって言うと金を受け取らない可能性があるぞ。」

「あぁ、そうだな。」

「じゃあ、会社が一旦 買うか?」

「一旦クローバー商事が買って〜それをオレが買う…。 ウ〜ン
やっぱりお義父さんに正直に話ししてみるよ。」

「まぁそれが一番良いな。日本に帰ったら俺も美紀を栄太君ちに迎えに行くから、その時、2人で栄太君にお願いしてみよう。」

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