パリで出逢った ソウルメイト
後日、クローバー商事の中野さんが、提示してきた金額は、15区のアパルトマンの相場よりかなり高い金額だった。

栄太とエマが考えていたよりはるかに高いので、
「え〜、これだとだいぶ高いと思うんですが…優一君は、大丈夫ですか?」

「岡田支店長は思い出のアパルトマンを守れる事の方が嬉しいようですよ!
気持ちを汲んであげて下さい。お願いします。」

「……わかりました。エマこれでサインするよ。」

「えぇ。優一君の優しさに感謝します。」

アンヌおばあちゃんのアパルトマンは優一の所有になった。

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