パリで出逢った ソウルメイト
「あのー、私フランス料理の作法がわからないんですが…。」

「美咲ちゃん大丈夫よ。
良介も私も家での食事は楽しく食べようって思っているの。
だから料理も前菜からメインも全部出して各人が好きなように食べる決まりよ。」

「そうそう我が家はそういうルールなんだよ。
これ【良介ルール】ね。
なんなら割り箸持ってこようか?」

「ありがとうございます。割り箸助かります!」

色々な話をしてたら25日のクリスマスは、
閉まっている店や観光施設が多いらしく
明日の観光は時差ボケ気味の美咲の事も考え、
凱旋門とエッフェル塔のみにすることにした。

すると…

「じゃあオレも明日はクリスマス休暇で暇だから
一緒に観光案内するよ!
夜はおじさんの店でパーティーだから、お姫様2人をエスコートするね。」
と優一さんが申し出てくれた。

「優一さん、先程は初対面の方に失礼すぎるサイボーグ発言…をしてしまい本当にすみませんでした!どうか忘れて下さい。
本当に すみません。 

そして、厚かましんですが、是非観光案内と夜のエスコートお願いします!」

「そうだなぁ、女の子2人だと物騒だし
パリ在住7年のサイボーグに案内してもらえ。」

「いやあ〜、だから皆さん!
サイボーグ発言は忘れて下さい!」

「忘れられないよ〜こんな衝撃発言。
オレ兄貴にも教えてあげようかな〜
優一にサイボーグ疑惑があるぞ〜って!」

良介おじさんもカトリーヌおばさんも笑ってた。


結局明日は、午後から観光する事になり、
車だと混むからメトロで移動しようと決まった。

食後はおばさんお手製のノエルケーキも食べた。

美咲もフランスの家庭の雰囲気を体験出来た!
と喜び、みんなとも打ち解けていた。


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