パリで出逢った ソウルメイト
25歳 優一
俺は、高校まで日本にいた。
自分でいうのもなんだが、容姿はかなりいい。
183㎝の身長にパッチリとした目。
鼻もすーと通っている。

全体的にはクールな印象に見える。
部活もサッカーをやってたからスタイルも良かった。
とにかく モテた!!

毎日のように告白されたり、待ち伏せして手紙付きプレゼントを渡されたりしていた。 
  
俺だって普通の男子だ 
そりゃあ 気になる子がいた。  

同学年の山口 亜美だ。
高3になってすぐ 亜美からの告白で付き合う事になった。 

亜美は背は156㎝でふわふわした髪に目はクリクリ大きくてアイドル系の可愛さだった。

オレにとっては 初カノ!

キスや手を繋いで歩くだけでも浮かれていた。
それ以上進むのは部活の引退試合もあるし、夏休みになってからでも良いかなぁっと考えていた。
  
そしてたまたま通りかかった教室にギャル系の2人と話してる亜美がいた。
 
俺はギャル系に何かいじめられてるのかと思い教室に入ろうとしたら聞いてしまった。

「ちょっと 亜美。イケメン岡田君とはエッチした?」

「まだ。ああ見えて 奥手でさー。」

「じゃあ、亜美の負け〜!」

「チクショー!
岡田はもっと手が早いと思ったんだけどなあ。」

「私達に5千円ずつね〜。
ところでさ〜本命彼氏にはバレてないの?」

「大丈夫!彼は大学生で私の家庭教師なんだけど、週末は彼のアパートでヤリまくってるから、
私の事疑ってもいないよ。」


俺はいったい…亜美の何を見てたんだろう。

俺は教室に入って亜美の方へ近づき 

「亜美、俺は賭けの対象だったんだな。
お前ってクズで最低!とんだビッチだったんだ。
いいか今後一切話し掛けるな。
わかったな!」

俺は、進路を日本の大学からパリの大学に変更した。
環境を変えて頑張りたかった。

パリには良介おじさん夫婦がいる。
フランス語は小学生の頃から毎年良介おじさんの所で過ごしてたから、
今では日常会話や読み書きやニュースの内容も理解できる。 

そしてパリの大学で経営学部に進学した。 

大学時代は特定の彼女はつくらないが女遊びはしていた。

大学に通いながらクローバー商事パリ支店でも仕事を教え込まれた。

親父からは、大学卒業後3年はヒラ社員、
その後パリ支店長、 
本社の社員を黙らすくらいの実績をあげたら本社で社長につけると言われていた。

今のパリ支店長は、佐伯 三郎さん 
親父の右腕で大学時代からの親父の親友。

そして佐伯さんの息子の和也は幼なじみで高校まで一緒だった。

和也は亜美が俺にした事も知っている。

和也も俺も大学卒業後クローバー商事に入社し俺たちは最初からパリ支店配属になり、
仕事内容はもちろん、会社の経営状況から
本社人事などを3年間みっちり教え込まれた。 

あと半年で佐伯さんは本社の副社長に就任する。
和也は海外事業部部長として本社勤務の異動が決まっていて日本への帰国する。
 
俺が…パリ支店長になる…

何としても本社が文句言えないような実績を挙げなければと思っていた。

久しぶりに良介おじさんから連絡がきて来週の土曜日にカトリーヌおばさんの誕生日パーティーをするから来て欲しいと招待された。

もちろん。行くと返事をした。
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