パリで出逢った ソウルメイト

優一の悩み

優一は、レストランで2人の会話を聞きながら和也との会話を思い出していた。
あれは…
カトリーヌおばさんの誕生日パーティー
翌日、和也から電話がかかってきた。

和也とは幼なじみでプライベートの事も話しをする
そして、会社の借り上げアパルトマンでは、オレの真上の階で父親の支店長と暮らしている。

「よう!家?暇?お前のとこへ行っていい?」

「ああ大丈夫だ。来いよ。」

2分もしないうちにブーという呼び鈴が鳴って和也がうちに来た。

「昨日はお疲れ〜和也も来てくれておばさん喜んでたありがとうな。」

「いやあ、親父も俺も良介さんやカトリーヌさんに世話になってるからさ〜。
それより!俺は、昨日からモヤモヤしててさ〜
単刀直入で聞くぞ!
お前、リサちゃんの事好きだろう!」

「……ああ。やっぱりお前にはバレるよなあ。
うんそうだよ!
蚤の市で会った時に一言二言、話しをしただけだったけど何か不思議なんだけどさ〜

心があったかくなったんだよ。

そして、最後に微笑んだ顔が綺麗な子だなあこの子良い子だなぁって……
でも殆ど通りすがりの他人だろ?

よっぽどの偶然じゃあない限り会えないと思ってたらさ〜
カトリーヌおばさんの誕生日で会えたんだ。」


「……そんな偶然あるのかよ。
それにしてもリサちゃんはスッゲー美人だよな。 
なあ、優一…
亜美のせいでトラウマになったお前を見てきた。
いつまでたっても女を警戒して寄せ付けなかった
そんなお前がさ〜
リサちゃんには優しい顔してんだよ」


「えっ?マジかぁ〜……ハズいわ。
誕生日会の帰りはリサと話ししながら送ったんだけど、
リサが話してくれた内容で、亜美の事とかトラウマである
"女が信じられない"
っていう感情が浄化されていったんだ。  
リサのお陰で、過去のキズが癒されたんだ。
自分でも不思議なんだけどさ〜

"リサは、妻になる"と確信している自分がいたんだ。リサは特別だって」

「いわゆる… "ソウルメイト" なんじゃあないか?」

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