友達から恋人になる方法
恥ずかしくって、自然と声が小さくなる。


少しだけ待つと、髪を結び終えたらしいその子が立ち上がった。


「うん、完璧。あとはカチューシャね」


よく見る、メイドといえばと言う感じのフリフリのカチューシャをつけて、衣装係のその子は嬉しそうに笑った。


「絶対大丈夫!由依ちゃんもできたみたいだから、2人で教室戻ってね」


「うん。ありがとう」


そう言うと、由依が着替えている方へ行く。


「由依?」


そう呼びかけると、簡易的なカーテンを開けて由依が出てきた。


魔女の仮装をして。


「わっ、成美すっごい可愛い!」
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