友達から恋人になる方法
なにそれ、それ言ったら、どうなるの……?


不安でいっぱいの中、言うしかなかった。


いいのか悪いのか、他の接客の子は、全員別の場所に移動してる。


誰かに聞かれることはないけど、誰かが助けてくれることもない。


覚悟を決めよう。


「お、おし、おき、して……ください」


相手の男は、ニヤニヤ笑っている。


「ごしゅ、じん、様……」


言い切った……。


「じゃあ、お仕置きしてやるよ」


さっきより強い力で引かれる。


「イヤっ!」


振り払うつもりで腕を動かすと、さらに強く腕を握られる。


「離して……」


瞳から涙があふれそうになった。
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