友達から恋人になる方法
「離して、いただけますか?」


泣きそうな私に降ってきたのは、聞き間違えるはずのない、大好きな声。


「はあ?なんだてめえ」


「ゆう……っ」


「離せよ」


そう言って、ゆうは男の人の手を掴んだ。


相手の人は、痛そうに顔を歪めた。


相当力が入っているみたい。


「いてぇ!」


「離せよ」


さっきの言葉をさっきより強く言う。


「チッ。わかったよ」


耐えきれなくなったのか、男の人は、他の2人も連れて教室を出て行った。


「なる、よく1人でがんばったな」


「……っ、ゆう」


私は、すがるようにゆうを抱きしめた。
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