友達から恋人になる方法
そんな私を抱きとめて、ゆうは私の頭を撫でてくれる。


「悠馬、突然飛び出してったって聞いたぞ」


ゆうを呼んだのは、確かゆうのクラスの学級委員。


「ああ、ごめん。思わず」


少し申し訳なさそうに謝るゆうに一つの可能性が浮かんできた。


「まさか、ゆう……」


「あ、尾上さん、聞いてよ。悠馬、尾上成美さんが怖そうな人に口説かれてるって聞いて、飛び出したってさ、今そこだけ驚かす人いなくて大変なんだよ」


やっぱり……。


「なんで、私の名前……」


「ん?俺、学級委員で一緒だろ?あとその情報を届けてくれた子が尾上さんと同じ中学出身。謎は解けた?」
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