友達から恋人になる方法
「あなたがいた方が心配なんだけど」


由依の言葉を聞き流して、じゃあなと一言だけ言って電話を切った。


そして私たちの間には、変な空気が流れた。


話す内容もあんまりない。


「あのさ……」


口を開いたのは、水谷くんだった。


「悠馬と付き合ったんだってな。おめでと」


「なんで、知ってるの?」


予想外の言葉に少し動揺してしまう。


「望から聞いた」


あのバカ、ありえない。


「そっか。ありがと」


そう言うと私は、笑った。


つられたように水谷くんも笑った。


「なる!」


後ろから、大好きな人の声がして振り向く。
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